さらに後世になって10点が追加されて「龍門二十品」となります。
11.鄭長猷造像記〔景明2年(501年)〕
12.広川王賀蘭汗造像記〔景明3年(502年)〕
13.安定王元燮造像記〔正始4年(507年)〕
14.比丘尼慈香造像記〔神亀3年(520年)〕
15.北海王国太妃高造像記〔不詳〕
16.一弗造像記〔太和20年(496)年〕
17.司馬解伯達造像記〔太和年間(477年〜488年)〕
18.比丘法生造像記〔景明4年(503年)〕
19.斉郡王祐造像記〔熙平2年(517年)〕
20.馬振拝造像記〔景明4年(503年)〕
なお当初は刻年不詳の「優填王造像記」が入っていましたが、後に唐代刻であることが判明したため、「馬振拝造像記」が変わって追加されて二十品になりました。また、龍門石窟「古陽洞」には『龍門二十品』のうち19点があるのですが、残る1点「比丘尼慈香慧政造像記」は、古陽洞から約300メートル北側の「慈香洞」に彫られています。筆者は約20年前になりますが、雑誌の取材で古陽洞の中に入らせていただき、丸半日掛けて洞内の造像記の撮影をさせていただきました。
機会があれば、是非ともみなさんも壮大な龍門造像を現地で見ていただきたいと思います。