今日から新年号「令和」が始まりました。新しい年を迎え、気を引き締めて事業に邁進したいと思います。
さて、弊社公式サイトのトップコラム、今月号は杭州にある「君★芸術院」です。是非、お読みくださいませ。
君★芸術院は、中国近現代の代表的な篆刻家・書家・画家であった銭君★[光緒32年年(1906)2月11日〜1998年8月2日]氏が、晩年に明、清時代及び近代名家を中心とした4,083件にも及ぶ書画、印章、書籍、印譜、瓷銅器などの膨大な珍奇文物ともいえるコレクションを故郷の桐郷県に寄贈し、その後、1987年に君★芸術院として建設されました。敷地内正面には劉海粟による題字「君★藝術院」が来場者を迎え入れ、その裏側には銭君★像が設置されています。
上海同経大学建建築設計研究院による君★芸術院は総建築面積の2,800方メートルで、銭君★藝術生涯陳列室、大展示室と二つの小展示室、接待室、創作室、藝術画廊、装丁室、接待貴賓室、珍品庫などがあるのですが、近年、梅、蘭、竹、菊の四つの宿泊可能な客室を増室しました。
銭君★、浙江桐郷県(現・浙江省海寧)生まれ。原名は玉堂、のちに玉棠と改名、号は豫堂。君★は字で通名とした。 上海芸術師範学校卒業した後、散文家、美術教育家、音楽教育家、漫画家、書法家であった豊子(1898年11月9日〜1975年9月15日)に西洋画を学び、美術や音楽教育に携わった。合わせて書法、篆刻、国画、装丁美術などは独学で大家となった。篆刻はとくに優れ、西泠印社副社長などの要職を歴任した。著書に《君★裝幀藝術選》、《錢君★印存》、《錢刻魯迅筆名印集》、《長征印譜》、《海月庵印剩》、《中國璽印源流》、原ツ印集に《豫堂藏印甲集》、《豫堂藏印乙集》、《叢翠堂藏印》、他に藝術理論著述,論文集、書籍裝幀藝術論集、散文集,詩詞集、歌曲集などがある。
次号では君★芸術院の主だった収蔵品と、銭君★氏の文化交流の足跡などにも触れてみたいと思います。
★「陶」のこざとをトル