★卷有益(開巻有益)-2
更新日:2022年10月15日
日本には1174年(治承3年)2月、宋船が持ち込んだ宋版摺本260冊を平清盛が即時購入しました。その後コピーとして副本が作られ、12月16日、孫でもある東宮(2歳、後の安徳天皇)が清盛の自邸西八条第に訪れた際に、最高級の舶来品・唐物のオリジナルとして献上されています。
我が国では昭和25年(1950年)4月30日に図書館法が公布され、昭和46年(1971年)の全国図書館大会で4月30日を「図書館記念日」に決定、翌年より記念日として各種行事が行われています。熟読することの大切さを説いた故事「読書百遍義自ら見る」があります。出典は『三国志』魏志−董遇・裴松之注で、
どんなに難解な書物でも何回も繰り返し読めば、自然と意味が理解出来るようになる。
という、読書、熟読の必要性を説いた言葉です。
併せて書物に書かれたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、何が正しく何が間違いかを正確に識別し、そこから自らの思考の質を絶えず向上させる努力をしなければなりません。