徐霞客-2
更新日:2023年03月15日
少し前になりますが、国務院総理だった温家宝(19429月15日〜)氏は、自身が北京地質学院で地質構造学を学んだ経歴から、徐霞客の『徐霞客游記』に著した姿勢に共感を持っていました。その温家宝が2007年8月24日、徐霞客生誕420周年の記念活動に参列し、
紀念徐霞客,心懐景慕。《徐霞客游記》対
人類文化的貢献,在于徐霞客用人文精神与
科学精神的文字,将中華民族頼以生存的山
川大地予以逼真的描画;在人与自然,人与
社会,人的自我意識等方面,完成了開拓性
的全方位生態探討与審美観照。
徐霞客を記念し、私は心から敬慕の情を抱
く。《徐霞客游記》の人類文化に対する貢
献は、徐霞客が人文精神と科学精神の言葉
を用い、中華民族がその生存の頼みとする
大地を、真に迫って描写したことにある。
また、人と自然、人と社会、人の自我意識
等の面で、フロンティアとしての全方位的
な生態の探究と審美的な観察を完成させた
ことにある。
と挨拶をする程でした。
徐霞客の旅行は、22歳から大自然の奥の神秘を探究することから始まり、先ずは生活圏近くの太湖周辺、泰山などに足跡を残し、次いで28歳〜48歳の間に諸名山を訪れ、晩年の51歳から54歳の間に江南の山地や河川を見て回っています。その調査は自然科学的踏査の先駆者ともいえ、前近代の中国における最も重要かつ有名な地理学者に位置づけられています。