その後の北京・故宮博物院-2
更新日:2015年07月15日
明の第三代皇帝・永楽帝朱棣が紫禁城宮殿を完成させたのが明・永楽18年(1420)、そこからラストエンペラー・宣統帝溥儀が退位するまで500余年の間、24人の皇帝がここに住みながら中国全土を統治しました。
1925年にオープンして今年で90周年を迎える故宮博物院、ついに中国文明の至宝は180万件以上となり、1987年にユネスコ世界遺産に登録され、毎年約1,000万人の来場者で賑わっております。
さて、昨年「台北國立故宮博物院−神品至宝−」展が開催されました。展示期間が東京のみ6月24日(火)〜7月7日(月)の「翠玉白菜」や、同じく展示期間が九州のみ10月7日(火)〜10月20日(月)の「肉形石」ばかり注目され、連日、長蛇の列でした。
僕は白菜が帰国した後、すっかり落ち着いた感情をゆっくり拝見させていただきました。予め、書道や篆刻、文字に関する仕事や興味をお持ちの方なら、実はもっと見ておくべき貴重な文物が展示されますと申しておりました。
具体的には.散子盤、黄庭堅「草書花気詩帖頁」、武元直筆「赤壁図巻」、碧玉「古希天子之宝」、「八徴耄念之宝」璽、蘇軾筆「行書黄州寒食詩巻」、孫過庭「書譜巻」など、国宝レベルの文物ばかりでしたが、やはり一般の方の興味が薄く、僕はほぼ独り占めで拝見させていただき、眼福を得ることが出来ました。
多くの方がご参観されたと思いますが、感想などお聞かせいただきたいなと思っています。