三・八国際労働婦女節-2
更新日:2023年02月15日
国連が制定した趣旨を理解し、国家としてきちんと遂行しているという点では、日本も見習うべきですし、男女平等と女性の社会参画について考えてみるのもいいかもしれません。しかしながら、これまでは婦女節と言っても特別イベントがある訳ではなかったのですが、近年の急速な経済発展に伴い、これらのお祝いが年々エスカレートしつつあります。
例えば、男性が女性に花をあげたり、豪華なレストランでお食事会を開いたり、映画や劇、上海ディズニーランドなどに招待したりします。さらに観光地などでは女性の入場料が割り引きされます。企業も女子社員や既婚男性には奥様のためのプレゼントを用意するところもあります。奥さんどころか彼女もいない独身男性社員は何ももらえない肩身の狭い思いをする、ちょっと辛い一日のようです。
もちろん、スーパーやデパートも、この時期は洋服やバッグ、化粧品など女性関連製品のバーゲンセールも行われます。サイト上でも同様で、「奥さん・恋人への日々感謝の気持ちを込めてプレゼント」などのキャンペーンがアップされており、それらの模様は微信(ウィチャット)などで配信されています。
さて、また脱線しますが、「婦女節」前日の3月7日は「女生節(女子学生の日)」です。その誕生自体は1980年代末頃まで遡りますが、ネットのキャンペーンやセールなど盛り上がりを見せ始めた比較的新しい記念日です。当然、国が定めた記念日ではないのですが、「婦女=成人女性」ではなく「女生=女子学生」という、その対象が学生だけでなくホワイトカラーなど若い女性などに増えてきています。常に若く美しくありたい若いにとって、「婦女」のカテゴリーを嫌う傾向にあるようです。女性消費者を対象にした商戦としてもこうした名称の「若返り」が大きく功を奏しています。
いずれにしても女性が強い社会は「平和」であり、グローバルに見ても、歴史的に見ても間違いないと女性に忖度する筆者は考えております。