白色★★(白色標籤:白タク)-1
更新日:2018年12月01日
日本への旅行熱が続く中国人観光客を相手に、中国式白タク「白色★★」が、この数年、成田空港、関西国際空港、那覇空港など日本各地の空港で確認され社会問題になっていることについて書きたいと思います。二種免許を持たない在日中国人の運転手による白色★★、これは「中国人による送迎・ガイド」を謳った配車アプリがあって、日本への中国人観光客が、中国を出発する前に、目的地、到着時刻などの送迎予約、そして決裁までスマートフォン上で済ませ、運営する中国業者から登録している在日中国人の運転手に手配が届くシステムになっているのです。そして観光客が空港に到着する時間になると、登録している観光客の携帯電話に中国語で「あなたの運転手です。外でお待ちしています」というメッセージが届き、指定された送迎用エリアで合流という手はずです。運転手が在日中国人であるため、観光客も同胞意識と中国語が通じる安心感を持つようで、彼らはワゴン車など自家用車で送迎を繰り返しているのです。警察の職務質問に対しても「友人や家族の出迎え」と言い訳されれば、それ以上の追及は難かしく、結局は取り締まりを免れるケースが大半となっていたようです。
筆者はアメリカの白タクで知られるハイヤー配車アプリ「Uber」を大いに利用しましたが、今では世界50か国まで広がりを見せているものの、日本では国土交通省などによる規制の壁に阻まれています。確かに日本のタクシーは中国や台湾に比べて非常に高く、来日する観光客にとって大きな負担になっているため、実際のタクシーよりも料金を割安設定にしている白色★★にはかなりの需要があるようです。
次号では中国では定着しているといっても過言でない白色★★でも浸透しているモバイル決裁の実態と、どうすれば対応の遅れた日本側が対処できるのかについてお話ししたいと思います。