敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

漢字表記(日本篇vol.2)

 しかしながらピッタリな外来語もあれば、どうも馴染まないものもあり、「あれ? 何これ」というような表記に出くわす機会も多くなってきました。
  私たち日本人は、漢字、カタカナ、ひら仮名、アルファベットを用いることで多様な新語表記ができます。しかし最近は訳の分からないカタカナ語氾濫が目立ちます。携帯電話の略語の「ケータイ」、電話の意味を残すなら「ケーデン」。「土壇場のキャンセル」を「ドタキャン」と言いますが、そもそも土壇場は江戸時代の処刑場のことです。最期の最期、の場面で使う単語だと思うのですが、なんとも大げさな使用法ですね。
 ブランド品の熱狂的なファンや愛用者を「シャネラー」、「キティラー」、これらは「アムラー」からの進化形でしょうか。一昔前は「サユリスト」のように「…イスト」でした。「リストラ」のように「首切り」の生々しさを和らげる意味合いでのカタカナ表記もあります。

←キティラーin台北

  中国においては、日本と違ってすべて漢字に置き換える作業が必要となってきますので、その苦心たるや容易に想像がつきます。
 次号では漢字表記(中国篇)として、現代中国における外来語の置き換えについてお話したいと思います。