【假的2(ジャーダ・ニセモノ)】VOL.2
●封泥の贋物(左)と、洗えば不通の石だった澄泥硯
筆者が中国を訪れるようになって分かったのは、訪中する日本人はなにか買い物をしないと目的を達成出来なかったような心理状態になるようです。そのせいか、確信が持てなくても「ニセモノとは思わなかった」とか「安かったから」などと無駄使いの言い訳を繰り返しているのです。そもそも値打ちのあるモノを安く売るなんて考えられないことなのに、ですよね。では中国で骨董品を購入する際の注意点についてお話したいと思います。
1.購入前に目標を決めておくことで他人に感化され ず、また衝動買いしない。
2.人工的古びのあるものは絶対避ける。
3.いくつかの候補があるときは最も材質のいいモノを 買う。
4.商人の言葉に惑わされない。お金を払うのは自分 だと自らに言い聞かせる。
5.値引きや値段で判断せず、いいモノは高くて当然 と割り切る。
滅多に行かない中国で、偶然一級文物に巡り合うコトなど絶対にありません。ましてや「非常に安く買えた」なんてのも有り得ない事実なんです。売る側、買う側の立場を逆に考えればすぐにお分かりいただけるかと思いますが、大切なお宝を観光客に相場より安く売るなんて、自由貿易が許されて「富める者から富む」現在の中国で、こちら側の有利な取引なんてあるはずがないからです。
品物と値段の関係に要注意して、もういい加減にいつまでも授業料を払い続けるのはお止めになって欲しいものです。
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