【★(口+巴)日族】VOL.1
●上海の「羅森(ローソン)」にて
改革開放がますます進む中国において、最近は都市部の人口集中化がさらに増し、農村部との人口構成比に大きな変化がみられるようになりました。そして都市部ではマルクス理論でいわれる「小資(小資産階級)」という中流階級や知識階級に加えて、民間資本階級、外資系やサービス業などで資材を得た階級が一気に増えてきました。彼らの生活は毛沢東時代の思想からは大きく外れ、とくに90年代以降になってからは中流意識や有資産意識といったミドル層を生み出すといった大激変を遂げました。
2001年、江沢民が「七一講和」において、私営企業家や資本家の解禁を認める、いわば国策の大転換を図ったことで、都市部の経済発展はさらに進んだことは記憶に新しいところです。都市部に外資系企業が急増することは、中国固有の伝統文化と諸外国の文化が混在することをも意味しますが、そのなかでも日本の生活や文化が一種のブームとして中国国民に取り入れられるようになりました。
古くは「羅森(ローソン)」に代表される便利店・方便店(コンビニ)ですが、年間500店舗のペースで増え続け、それに追随するように三越やイトーヨーカドーなどのスーパー、さらにスターバックスやドトールなどのコーヒーショップも急加速で店舗を増やし続けています。最近では若者層を中心に、メイドインジャパンの質や格好の良さが一種のブランドとなり、それらは食、衣服、テレビ、映画、音楽、化粧品などの製品にも大きな広がりをみせています。
次号では中国のコンビニでよく見かける日本製品と、台湾における日本ブームについてお話したいと思います。
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