敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【★(口+巴)日族】VOL.2

 
●台湾の日本モノ専門店(写真左)とポッキー、プリッツ。

 例をあげますと、上海のコンビニでは「奥点(おでん)」や「章魚小丸子(たこやき)」などの日本のファーストフードが買えますし、「飛?(UFO)」や「「開杯楽(カップヌードル)」などは都会部では知らない人がいないほどの市民権を得ています。また熱いお茶を飲む習慣のある中国で、冷えた「午後の紅茶」や「旨茶」が爆発的売上をあげたことは、「医食同源(冷たいものは体に悪い)」とされる中国では異例中の異例でした。これら飲食習慣の変化はお酒の呑み方にまで変化を与え、ダラダラと一箇所で呑む「泡?」、それに対して「串?(ハシゴ酒)」するお客が増えた影響で、24時間営業する露店や飲食店、そして「★拉OK(からおけ)」の激増にもつながっています。
 2000年になると日本のアニメ「機器猫(ドラエモン)」や「桜桃丸子(ちびまる子ちゃん)」が国民的人気を得て、「★哇伊(かわいい)」はそのままの発音で表記され、その年の流行語にまでなりました。最近ではこの「★哇伊」はファッション用語にもなっており、「優衣庫(ユニクロ)」などで試着した若い女性が「★哇伊」を連発する様子は全く日本と同じ光景と言えるでしょう。
 日本の音楽が大好きな人たちのなかに「哈日族」という若者が存在するらしいのですが、台北が発祥の地だそうで、日本のCD、ゲーム、アイドルのポスターやアルバム、文具や衣類など手当たり次第で日本のグッズを入手する、一種のサブカルチャーファンのようです。GREYや宇多田光(ヒカル)が出演した北京・上海二大都市での音楽祭には、予想を遥かに上回る哈日族が集結したようです。安室奈美恵や浜崎歩(あゆみ)、平井堅、椎名林檎、ラルク・アン・シエルなどが人気の的だそうで、機会がありましたら現地で調査して本稿でもご紹介してみたいと考える筆者です。