【中国老街-1「外灘」】VOL.2
●浦東新区の夜景と高層ビル群。
さて黄浦公園の入り口には、中国解放後の上海初代市長「陳毅」像が建てられています。この陳毅像の右横に外灘に上がる階段があるのですが、その階段を上がると前方対岸に見えてくるのが、この数年、空前の建設ラッシュに沸く浦東地区です。
一際目立つ上海のニューシンボル「東方明珠電子台」は、高さ468メートルで世界第3位のテレビ塔です。そしてそのすぐ近くにある地下3階、地上88階の中国で最も高いビルである金茂大厦にはグランドハイアットホテルが入っていて、ビップにも超人気のビルです。この浦東新区中心に建設された高層ビル群や東方明珠電子台の展望台には連日多くの観光客が訪れており、まさに現代中国発展の象徴とも言えるでしょう。
そもそも「上海」という名称は宋代から使われはじめたらしいのですが、明代になってからは上海城が築かれ、1990年代以後には、浦西と黄浦江対岸にある浦東地区の開発が始まり上海急成長の原動力となりました。
さらに1997年以後には南京路の大幅な改装工事が行なわれ、近代都市に生まれ変わったのでした。古い建物と高層ビルが両立するその光景は、老上海と新上海が複雑に織りなす独特の雰囲気があり、現在では上海一の観光スポットになっています。
みなさんも機会がありましたら、是非展望台から上海における近年の発展ぶりをご覧になるのもよし、外灘の夜景を見て古の町並みを楽しむのもよいかと思われます。
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