敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【人民幣(お札) 】VOL.2


●左から中国最古の紙幣・北宋「交子」
日本最初の紙幣「山田羽書(はがき)」
そして日本最初の女性肖像紙幣「神功皇后札」

 みなさんは普段紙幣をじっくりと眺めるんどというコトはなかなかないと思いますが、我が国のお札に通し番号があるコトはご存知だと思います。コレクターでしたらゾロ目とか、記念になるナンバーを探したりするのでしょうが、お札に使われているアルファベットで「I」と「O」は、それぞれ数字の「1」と「0」と間違われる可能性があるので使用されていないそうです。
 通し番号があるお陰で銀行強盗や偽札事件などで、お札の通し番号を物的証拠として犯人検挙・事件解決となりますが、これは全てのお札に通し番号がついているからですよね。
 お札に使われる局紙は、株券や卒業証書としても多く用いられていますが、偽造防止などの特殊用途で透かし、ホログラム、紫線インクなど様々な加工が施されてお札になるそうです。
 参考までに、中国では紙の発明や印刷技術が早かったため、紙幣の出現も中国が世界初だそうで、北宋時代997年頃と言われています。残念ながら北宋「交子」は今では現物が残っておらず、確認のしようがありません。
 日本で最初に作られたお札は「山田羽書」、お札に肖像画が大きく描かれるようになったのは、明治14年発行の改造紙幣『神功皇后札』で、東京日本橋にある「貨幣美術館」で現物を見るコトが出来ます。
 みなさんも上京される機会がありましたら、貨幣美術館は入場無料ですから是非訪れてください。