敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【「可口可楽」(コカコーラ) 】VOL.2


●どう見ても、どう考えても「…」、…ですよねぇ。

 ところがこれより8年も前の1912年12月、高村光太郎が白樺において「コカコオラもう一杯」なる詩を発表しています。実は光太郎は明治39年にニューヨークへ渡り、その後イギリス・フランス・イタリアなど海外を3年掛かりで周遊しました。そしてアメリカ留学時にニューヨークのカフェでコカコーラを飲んだと推測されるようです。ちなみに光太郎の詩が日本における最も古いコカコーラに関する文献資料です。
 筆者が子供の頃は、コカコーラを飲み過ぎると「骨が溶ける」とか「歯がボロボロになる」と言われ、あんまり飲むと体によくないというイメージを植えつけられていました。成人してからも「イ○ポになる」という説が流れ、何とその説を信じた国会議員が「国会議題」として取り上げられたこともあるほどでした。
 さて杭州娃哈哈(ワハハ)集団という会社が作っている『非常可楽』というのがあります。創業者・宗慶後氏は1987年、42歳で起業し、僅か18年で中国のトップ飲料メーカーに育てあげた豪腕の人です。CMにジャッキーチェンを起用したことから、大陸でコーラと言えば「コカコーラ、ペプシコーラ」、そして「非常可楽」と言われるほど有名になりました。
 キャッチフレーズ「中国人自己的可楽」と「Future will be better」の英訳まで付けられています。ネーミングについては恐らく名訳のつもりで悦に入ってると思うのですが、「future cola」から「非常可楽(フェイチャン カラ)」と訳したのだと思われます。
 ただしこの商品、写真にありますように、パッケージデザイン、ロゴ、どう考えてもパクリそのもので、「知的財産を侵害する模倣品」にあたるかどうか微妙なところと言えそうです。多国籍企業・コカコーラ社と違って純粋なる中国企業として台湾、アメリカ進出を目論む計画も発表されていて、世界がどう評価するのか気になるところです。