敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【春節】VOL.1

 皆さん、こんにちは。この原稿を読んでいただくころには、在日中国人のみなさんもさすがにお正月気分が抜けていることだと思います。中国でもお正月は大人にとっては仕事がお休み、子供にとってはおとし玉がもらえる、そんな年に一度のビッグイベントです。
  中国のお正月は旧暦になっていて「春節」といい、大体毎年2月上旬になります。今年の春節は暦の関係で、2月12日でした。ですから約半月が過ぎた2月いっぱいくらいで、春節もおしまいな訳です。
  休日の少ない中国において、春節は大変重要な大型連休となっていて、一年のなかで最も重要な行事です。正式な祝日としては三連休となっておりますが、実際には1週間程度の休暇をとって帰省する人が多いようです。
 さて、最近ようやく帰省した友人の中国人のお正月の過ごし方をレポートしましたのでご紹介します。 春節の前日、つまり旧暦の大晦日(除夕といいます)には家族が集まり、ギョウザを囲んでにぎやかに年を越します。日本は年越しソバですが、中国では年越しギョウザとなります。
  中国でギョウザといえば、それは水餃子のことをさします。大晦日に水餃子を家族で食べるわけですが、おもしろい風習があります。水餃子の中に銅貨が入っているものがひとつだけあり、それを食べた人は翌年金運に恵まれるというわけです。今でもこの習慣は続いており、年越し水餃子ライブのクライマックスとなっております。
  さて中国では以前まで新年を迎えるにあたって爆竹を鳴らし、派手に新年を迎えたのですが、けが人が出たり失明したりする人が出たため、1994年からは爆竹が全面禁止されました。農村部では今でも爆竹で派手な新年を迎える所があり、「人民日報」などがけが人のニュースを報道しています。爆竹禁止によって、「せめて音だけでも」といった要望に応えるべく、都会では爆竹のカセットテープが売られていました。 でもあまり売れてないようです。たしかにそんなもの買いたくないですよね。 次回は中国での春節の楽しみ方をお聞きしましたのでご紹介したいと思います。