敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【女性の喫煙と社会進出 】VOL.2

 さて、中国では女性の喫煙率上昇とともに、外交官、裁判官、検察官など社会的責任の重い職種に女性進出が進んでいることもはっきりしています。女性の社会進出はまだ途上とは言っても、政治的な権力を持つ役職に女性が就任しているケースも少なくありません。たとえば外交の顔と言える外交部の報道官・章啓月氏がベルギー大使に転出し、1年半ぶりの女性任命となった姜瑜氏(写真)は、1964年生まれの北京市出身です。外交学院を卒業し、英語が堪能で、国連代表部や香港の中国政府出先機関「駐香港特派員公署」に勤務した経験を持つキャリアウーマンです。
 女性の社会進出について政府発表統計によると、北京市のみで言えば検察官の40%以上が女性で、2003年度に検察官で成績優秀と表彰された四五パーセントが、さらに最優秀者五人のうち三人が女性だったそうです。また2006年3月時点での女性弁護士総数は、全体の2.3%にあたる23,753人。
 しかし同業者組合に関しては遼寧省や海南省など九省では未結成で、組織的な団結は薄いようです。また現場レベルで言えば、弁護士事務所の採用でも男性偏重傾向が見られたり、女性は男性弁護士の下で働くケースが多いようです。
 日本でも2006年度国家公務員T種試験合格者の発表があり、キャリア官僚試験に合格した女性は過去最高の17.7パーセントに達しました。法曹界でも2004年と10年前のデータを比較すると、女性裁判官は16.8パーセントから22.7パーセント、女性検察官は16.7パーセントから21.7パーセントと、女性進出の割合が増加傾向にあります。
 キャリアウーマンと喫煙の因果関係は切っても切り離せないようです。