敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【春節総合症 】VOL.1



大家新年好!今年もどうかよろしくお願い申し上げます。

 中国のお正月は長く、春節の爆竹に始まり、春節から5日目を祝う「破五」の爆竹音が鳴り渡り、旧暦15日の「元宵節」には、春節の終わりを告げる花火や爆竹がまたまた凄まじい爆音をとどろかせて終焉を迎えます。
 今年の春節は2月7日(木)ですが、6日(水)の深夜よりカウントダウンが行われ、春節と同時にあちこちで爆竹が鳴らされます。繁華街や日本の中華街では獅子舞や中国舞踊などが披露され、賑やかな一日になると思われます。  
 さて、2006年の旧正月・春節(1月29日)は、13年ぶりに爆竹が解禁になったことで中国らしい正月だったようです。これまで爆竹の代わりに風船を踏み破って音を出して楽しむか、わざわざ郊外まで爆竹を鳴らしに遠征する人たちもいたそうで、爆竹の解禁は北京っ子の喜びが一斉に弾ける大晦日、春節となったそうです。
 しかし爆竹の暴発や火災などにより多くの死傷者や被害を出してしまい、爆竹を認めるべきかどうかの議論は続いています。
 また最近、春節珍風景として除夜に合わせて集中的に行われる携帯メールでの「年賀メッセージ」のやりとりが取沙汰されています。実家に帰省していても、レストランでの食事中でも関係なく、携帯電話でメールを操作している様はかなりひんしゅくを買っています。
 日本の日常と変わらないと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、電信当局の統計によると、北京市民が昨年大晦日に送信した携帯メッセージは4億5000万通、売り上げは4000万元(6億2400万円)に達したそうです。報道によると、ショートメッセージ創作を専門とするプロの年収は1万元(15万6000円)以上だったそうで、まさに花形職業と言えそうです。
 次号では、最近、正月を契機に新しい病気が流行し、社会問題化している状況についてお話したいと思います。