【春節総合症 】VOL.2
●お店で売られている爆竹(左)と、その残骸
中国の春節(旧正月)が一大行事あることはみなさんご存知だと思いますが、この長い春節休みの期間、連日のように爆竹、食事、睡眠、麻雀、トランプ、飲酒、この繰り返しといった生活スタイルで、しかも殆ど外出することもない引きこもり生活をした結果、目立ち始めた新たな病気があります。
春節明けに軽いノイローゼに近いような症状「春節(長期休暇)総合症」にかかってしまう人が増えているそうです。春節総合症とは春節の長期期間に睡眠や食事などの生活リズムが狂うことから生じる病気のことを言います。
ひどいケースでは、麻雀に没頭しすぎて「高血圧」や「心臓発作」を起こしたり、呑みすぎによる「心臓病」や「脳血栓」、食べ過ぎによる「急性胃腸炎」などで救急病院に担ぎ込まれる患者も多いようです。
改革開放による社会の高度情報化や、一人っ子政策による少子化、さらに学歴競争社会における子どもたちの環境は、外界と触れる機会を減らしました。その結果、感情的交流が減り、心理的奇形やストレス障害、精神的に追い込まれたときに自殺に走ってしまう、精神的にもろい青少年の増加につながっています。
精神的調節ができない人は休みと仕事のバランスを調節することが出来ず、環境適応能力が著しく低いようです。
日本では正月明けに仕事や学習モードに切り替えることが出来ない状態を「正月ボケ」と言われます。また原因は違いますが、新社会人がゴールデンウィーク明けにかかる「五月病」も、ある意味では精神的な面から発症する同様の病気と言えるかもしれません。
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