敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【春節】VOL.2

 前号に引き続き春節のお話をいたします。 春節のもうひとつの楽しみといえば、「廟会」という寺院や公園で開かれる縁日です。その日は、沿道にたくさんの攤位(タンウェイ・露天のこと)が並び、初詣の人たちでいっぱいになります。春節を迎える2月上旬の北京は氷点下5度、そんな寒いなかでも「家族連れで初詣」というのが、都会人のステイタスなのでしょう。 しかしこの数年で初詣の様子も様変わりしてきたようです。それは近年の中国における改革開放政策と一人っ子政策の影響で、この廟会のために目一杯着飾った小皇帝(一人っ子のこと)を、誇らしげに連れ歩く両親の姿が目につくようになってきたことです。
  この小皇帝には父母に祖父祖母と、4人がかりで一人の子供を溺愛するため、自己中心、肥満児が激増し、社会問題となってきています。どこの国でもそうですが、甘やかし過ぎは子どもの為にならないとは分っているんですけどねえ。
  さて、攤位にはおもちゃや雑貨、食べ物のお店といろいろあるのですが、氷点下5度の中、ほかほかと湯気の上がった包子(肉まん)や煎餅(中華風お好み焼き)を食べ歩くのは格別です。「一度自分も経験したい」と思われる方もいらっしゃると思いますが、この時期はどのお店も一週間前後完全休暇、中には3週間もお休みなんてお店もあるくらいです。運のない人は「どこに行っても休みだった」ってことになりますので、個人旅行は避けた方がいいでしょう。ただこの寒い時期の中国旅行は飛行機代も大変安く、小生のような貧乏旅行専門の人間にとってはありがたい時期ではあります。
  単独での訪中旅行はなかなか大変ですが、是非一度トライしてみて下さい。 次回は中国旅行をしたいと思われる方のために、旅の心得・情報をご紹介したいと思います