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敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【第29屆夏季奥林匹克運動会(北京オリンピック)】VOL.1


●街中あちこちに設置されたカウントダウンボード

 2008年の8月8日から24日まで、中国の首都・北京を主要会場として開催された第29回夏季奥林匹克(オリンピック)運動会(運動会)もついに閉幕しました。連日遅くまで、その日の競技結果を見るため、テレビにかじりついて寝不足になったという人も多かったと思います。
 アジアで夏季オリンピックが開催されるのは、1988年の韓国・ソウル大会以来、実に5大会、20年ぶり3回目で、中国13億人民にとって悲願の初開催となりました。中国オリンピック委員会は、東京オリンピックで「柔道」が、ソウルオリンピックで「テコンドー」が正式な公開競技として実施された実例を挙げ、「中国武術」の正式競技化を狙いましたが残念ながら否決されました。しかし特別措置としてIOC(国際オリンピック委員会)は、オリンピックと同時期に上海で開催される国際大会に「五輪」の名称を使用することを認めました。
 オリンピックに対する情熱が歴代開催国のなかで最も高く、国家の威信を懸ける中国・北京では、開幕まで一年となった作年8月8日夜、天安門広場で一万人規模のカウントダウン式典が開催されました。式典にはIOCのジャック・ロゲ会長を始め全国人民代表大会・呉邦国常務委員長、北京五輪組織委員会・劉淇会長らが出席し大いに盛り上がりました。当日はテレビ中継もあり、人民広場に集まった多くの北京っ子たちが興奮してインタビューに答える映像が繰り返し報道されました。このときからすでに北京五輪は始まっていたんですね。
 さて、オリンピックに向けてインフラ整備を進めてきた北京では、世界的建築物も続々と建てられました。作年春来日し、筆者と数日をともにした中国美術館・范迪安館長の話によると、中国美術館を世界最大にするべく面積を3倍の4万平米にする拡張工事を行うと言っていましたが、今はどのような状況なのかまだ確認は出来ていません。
 また、最近面積14万平方メートルという世界最大の公演場「国家大劇院」もオープンしました。そして、北京空港は年間7600万人もの輸送を可能にするべく現代的な新空港ターミナルを作り変えました。さらに、北京〜天津間のリニアモーターカーや地下鉄も増設されました。近々のうちに確認するために訪中したいと思っています。