敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【中国2010年上海世界博覧会(上海万博)】(VOL.2)


●XSPOプロジェクトで発表されたパビリオン模型

 さて、万博開催を契機として、上海では浦東空港の拡充や地下鉄の延長、そして高速道路整備など、急ピッチで大型インフラ整備が始まっています。これまで中国はオリンピック、万博、サッカーW杯の「世界三大催事」を開催した実績がなく、この夏に開催された上海「万博に向かう」大型巡回展示や、東京「上海万博観光プロモーション」にもその決意が表れていました。
 日本が1964年の東京五輪、そして1970年の大阪万博という二つの大イベントの開催成功を経て高度経済成長を達成したように、中国も2008年の北京五輪、2010年の上海万博は中国の「科学的発展」の起爆剤として大きな期待をしています。
 上海万博の入場券発売は、開幕カウントダウンが始まる600日目の、2008年9月9日から開始されました。入場料金は、収入格差問題を考慮して一般入場料金160元と団体利用(一般と学生)料金に設定されているようです。
 そしてもう一つ加熱しているのが今年5月にスタートした上海万博音楽募集イベントで、中国各地の音楽愛好者や音楽界専門家が応募した曲はすでに600件を越えたそうです。そのなかから最優秀10曲が決められ、12月31日には新天地・万博カウントダウンコンサートを開催し、多くの歌手は今年の万博優秀曲を歌う予定になっています。
 2008年になると万博音楽募集はさらに進み、香港・マカオ・台湾プロモーションなど国外募集も全面スタートするそうで、現在、多くの香港・マカオ・台湾地区の音楽家は万博曲を積極的に創作しているようです。