敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【中国茶】VOL.1

 最近若い女性の間でブームになっているものの一つに中国茶があります。体にやさしく、おいしい、そしてダイエット効果もあることから、最近大手百貨店でも中国茶の販売コーナーを設ける所が増えてきました。雑誌などで特集記事が紹介されたり、チャイニーズティーの教室が開かれたりと、その勢いは増すばかりです。


●西安・海潮音茶藝館にて( 筆者撮影)

  日本では「ちゃ」、世界各国では「ティー」、インドでは「チャイ」というふうに、お茶の呼び名はすべて中国語の「茶(チャア)」の発音に由来しています。 そのうえ世界中のお茶の文化に関するさまざまなことも、中国を起原として広まったと言われています。
  もともとは皇帝や貴族の間で「薬」として珍重されていたお茶ですが、唐代のころには一般庶民にも広まったとされています。陸羽の著した「茶経」には、お茶の歴史からお茶の作り方、入れ方など、お茶に関する全般のことが記されており、現在でもお茶に関する名著として知られています。
  ところで中国茶といえば3000種ともいわれるほど種類が多く、いったいどのお茶がおいしいのか、中国旅行のお土産を買うときにいつも悩まされます。知り合いの中国茶の講師にお聞きしたところ、
 「香り、味、効能によって自分にあったお茶を探す楽しみが、中国茶の魅力だ。」 と言われました。例えば太り気味の人は脂肪を分解してくれるタンニンを多く含む「ウーロン茶」、肉体疲労やストレスの多い人はビタミンCを多く含む「碧螺茶」(緑茶)、他にも虫歯予防、整腸作用、解毒作用、リラクゼーションなどさまざまな効果が中国茶にはあります。
 次号ではお茶の種類とおいしい飲み方、お茶うけについてお話したいと思います。