敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【中国茶】VOL.2

  中国茶を種類別に大別しますと、青茶(鉄観音など)、白茶・黄茶(銀針白猴など)、紅茶(茘枝紅茶など)、花茶(ジャスミン茶など)、緑茶(龍井茶など)、黒茶(プアール茶など)の6種類に分かれます。広い中国では、地域によって好んで飲まれるお茶もいろいろです。
 例えば北京の人は茉莉花茶(ジャスミン茶)、上海では龍井茶(ロンジン茶)といった具合です。ちなみに友人の中国人が日本に来て最も驚いたことが、冷たいウーロン茶が売られていたことだそうです。
  中国には「医食同源」という言葉があるように、「冷たい物を食べたり、飲む」という習慣がないからです。お茶は健康を維持するために飲むということですね。 さて肝心のおいしいお茶の入れ方です。この10年くらいの間に、中国でも「茶藝」(日本では茶道)が流行りだし、観光地にできた茶藝館でお茶の実演や体験が出来るようになってきました。そこでプロに教えてもらった基本をお話します。まず水ですが、天然水がベストです。水道水を使う時はやはりカルキを充分に飛ばすことが大切です。お湯の温度は、香りを充分に出させるために高温が基本ですが、緑茶・白茶・黄茶は80〜90度が良いとされています。
  また、茶葉は常に空気から遮断できるように密封し、湿度や温度の低いところに保管することが大切だそうです。
  次にお茶菓子ですが、中国の茶藝館では木の実やドライフルーツなどが好んで出されます。家庭ではあまり甘くない月餅(げっぺい・饅頭)が多いようです。高級なお茶を飲む場合は、お茶の味を楽しむためにお茶菓子を食べないのがルールです。
 私の住む関西を代表する「神戸の中華街・南京町」あたりでは、多くの種類のお茶やお茶菓子、関連書籍が販売されています。みなさんも一度訪ねられて、中国茶の楽しみを味わわれてはいかがでしょうか。