敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【中国結】VOL.2

 
●爆竹専門店(左)と、 中国結

 また、中国結の製作においては、平結、雙銭結、雙聯結、梅花結、網目結、蛇結、鈕釦結、髪飾結、吉祥結、盤長結、十字結、酢漿草結など、15種類ほどの基本結びがあります。
  さらに製作技法として、「編(編む)」「抽(引っぱる)」「修(整える)」という3つの行程があり、不必要な糸先を隠したり、掛けたときにも形がくずれないような工夫がされています。一本の紐から表現される幾何学的世界は、思わず溜め息が出るほどの美しさがあります。
 日本の飾り結びは花結びとも呼ばれていますが、仏教とともに伝わったパターンと、遣隋使が持ち帰った下賜品を結んだ紅白の麻紐が起源と言われており、その名残は水引として知られています。
 また、韓国に伝わった飾り結びは「メドゥプ」と呼ばれていますが、日本や中国の飾り結びとの違いは、メドゥプは染色した糸から組み紐を作るという点が明確名違いと言われています。
 中国に行くと、根強い人気を誇るみやげ物の代表として、中国結があげられますが、ブレスレット、指輪、ネックレス、イアリング、ストラップの他に、最近では風水を取り入れたり、パワーストーンとの組み合わせで新しいバージョンも見かけるようになりました。
 最近では、非常に技法を凝らした作品とも言えそうなレベルの高い中国結も見かけます。みなさんもぜひ一度探してみてください。