【八〇后、九〇后】VOL.2
●現代三種の神器「パソコン、携帯電話、MP4プレイヤー」
しかし、今ではさらに次の世代、今年から大学生になる「九〇后」というキーワードが注目されています。中国では九月が新学期になるため、「新入学好況」がIT企業の間で焦点になっています。
新しく大学生になる人たちは、入学祝やこれから始まる大学生活に備え、「現代三種の神器」、つまりパソコン、携帯電話、MP4プレイヤーなどを中心にIT家電を多く購入します。八〇后よりもっと流行に敏感で、好奇心旺盛、すぐに飛びつきやすく、大胆な購入をする考えを持った九〇后の消費活動が、IT企業の新入学好況として注目されています。
ふた昔前の七〇后はポケベルを必備し、八〇后は携帯電話を誇らしげに持っていました。しかし「九〇后」の学生達にとってはノートパソコンが必須アイテムです。当然ブランド名、デザインなどへの強いこだわりがあり、さらに指紋認証など装備にも独自の主張を持っています。市場も九〇后の消費動向に敏感に反応するだけでなく、一〇年後には間違いなく消費主体になる次世代消費者として注目しているようです。
各企業や小売、量販店は今回の「新入学好況」に期待を寄せ、特別セールやキャンペーンを展開しています。しかし、こうした消費熱は家計に相当な負担をかけています。実際に入学祝として、パソコン、電子手帳、携帯電話、デジタルカメラをプレゼントすれば、約3万元(約45万円)ほどはかかりますから、大変な負担になると納得できます。
2020年以降になると、今度は〇〇后のエリートたちが世に出てきますが、その頃の中国はどれほどの強大な国になっているか目が離せません。
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