【色】VOL.2
前号に引き続きまして、色についてお話したいと思います。中国歴代皇帝のシンボルカラーと言えば、黄色です。皇帝の「皇」の発音は「黄」と同じ「ホアン」、このことから以前の中国では民衆が黄色を使うことは禁じられていました。
いつものように話題は下ネタになります。「Hな色」と言えば日本ではピンク、英語圏ではブルーです 。
ここで問題です。では中国でHな色と言えば何色でしょうか? 正解は黄色です。
日本のピンク映画は中国では「黄色電影」、エロ本は「黄色刊物」、「黄花」は童貞・処女を意味します。ほかにも「黄牛」は「信用できない」という意味。「黄水」は「ヘド」とと言うように、黄色はロクな使われ方をされていません。
私の友達には黄さんという中国人がいるのでこの辺にしておかないと、クレームがきそうなのでこのあたりにしておきたいと思います。しかし皇帝のカラーも地に落ちたものです。
最後はゴールドです。クリスマスやお正月にカードを贈るという習慣は、最近の中国ではごく普通のこととなりました。中国風のデザインのカードや、おめでたい四字熟語をあしらったものなど多彩です。筆者もよく中国の友人から年賀状をもらいます。ある年友人がもらった年賀状、封筒を開けてビックリ。なんと「金玉満堂」と書いてあります。「なんと下品な! 真摯な彼が…。」と思いましたが、正確な意味は「お金と財宝で満ち溢れる」という熟語。「恭喜発財」は有名ですので、誰でも分かる慣用句ですが、「まぎらわしいことを書くなよ。」思ったのは筆者だけでしょうか。
色についてはまだまだ話があるのですが、誌面が尽きてしまいました。次号は今どきのギャルについて、お楽しみに。