【剰男剰女】VOL.1
● 婚活スーパーに張り出されている写真
最近の中国の新語に「剰男剰女」がありますが、日本語では「独身男女」と表記されると思います。「独身」は文字通りですが、同じ意味なのに中国語では「剰」、つまり余った男女と表記されます。
これって1990年代までは「大齢青年」と呼ばれていたのですが、時代の変化とともに「剰男剰女」になりました。でも、「余る」はあんまりですよねぇ。ところが『剰男剰女』という単語は、『教育部2007年8月公布的171个漢語新詞之一』に登録されていますから、国家公的機関が認めた列記とした単語です。
しかしながら、日本語の「負犬(負け犬)、光棍儿(ひとり者)」と同じニュアンスと勘違いしてはいけません。中国の剰男剰女は、決してモテない男女ではありません。バリバリ仕事をしますし、高学歴・高収入、さらに知的で都会ファッションセンスも兼ね備え、もちろん容姿も決して悪くない独身男女が多いのも事実だからです。
とくにクローズアップされがちな剰女について、中国三大都市である北京、上海、広州に限った民間調査データがあるのですが、30歳以上の年齢層である剰女の就業率は、30〜34歳で83.6パーセント、そして35〜39歳でも84.4パーセントと高い就業率になっています。日本の一昔前の常識でもあった「壽退社」などはほぼ死語なんでしょうね。
さて、日本では「婚活」などという単語が独り歩きしていますが、中国ではどのような状況なのでしょうか。次号ではその辺りについて書いてみたいと思います。
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