敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【香草】VOL.2


●これだけの香草は日本人にはキツイでしょう

 さて、ハーブとしての香菜の歴史は古く、紀元前15世紀頃のエジプトの「エーベルス古文書」にも記されていますし、紀元一世紀のローマ人は、粉末にしたコリアンダーを防腐剤としても使っていたようです。
 日本には紀元前126年(平安時代前期)に張騫が中国経由で持ち伝えたとされ、名は「胡妥(世を益する蔬菜)」として、生でも煮ても食べられ、根と葉は健胃に、子実は止血と鎮静に効果があると珍重されたようです。
 最近は「香草カラー」というヘアカラー剤もあって、人気を博しています。成分の90パーセント以上がハーブ、漢方成分、香草から作られているそうで、科学物質を極力減らしたことから、自然の力で傷まないヘアカラーを実現したそうです。「しみない、匂わない、自然なツヤ」、そして軽いのが受けているようです。髪へのダメージが少なく、染める度に髪の滑りがよくなるのが魅力だそうです。
 ささやかな薬味でも癖のある香草ですが、ちょっとしたスパイスで食生活が全く変わってきますし、他国の食文化を楽しめるって幸せなことなのかもしれません。