敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【小ギャル】 VOL.2

 ある新聞に上海OLの月間消費額に関する面白いアンケートが紹介されていました。平均月収1,500元(22,500円)のうち、約1,000元を洋服等に、300元を化粧代等に、残る200元を飲食等遊興費に使うとの結果が紹介されていたのです。
  ここで読者の皆さんは「えっ?」と感じることと思いますが、これには裏があります。最近の中国では外資系の企業に就職することが最もトレンドで、しかも給料も良いわけです。さらに自宅通勤者には、通勤手当に加えて昼食が支給され、また社宅生活者は社宅費免除の上に昼食も支給されているのです。
  要するに生活費が全くといって良いほど必要としないわけです。外資系の企業、特に日本との合弁企業になると、最低でも月収50,000円以上、能力やその人の背景(つまり要人の子息とか令嬢とか…)が良好だと100,000円を超える人もいるようです。それでこのような贅沢三昧ができるわけですね。


●上海のファッションモデル

 もっと上のランクを目指すには、最も上海女性のあこがれの職業であるモデルがあります。流行に敏感な上海小ギャルは、ひとたびモデルとしてヒットしてしまうと、やれ「ギャラが安い」だの、「待遇が悪い」だのと、売れっ子芸能人並の高圧的態度を取り、問題が表面化していると、その記事では紹介されていました。
  実際にファッションショーにトップモデルが出演した時のギャラは、1回のステージで10,000元といったモデルも数多くいるらしく、サラリーマンの平均月収である1,500元をはるかに凌駕しています。
 上海の街を闊歩する上海小ギャルの手にはシャネルやグッチのバッグ、足下にはフェラガモの靴といった具合に、中国農村部の貧困とは正反対の上海等都市部の繁栄がそこには垣間見られます。豊かになりつつある中国に、是非みなさん一度その目でお確かめください。