【夏】 VOL.2
スイカには体の中の余分な熱を取り去る「寒」の役目があり、内臓から体を冷ます効能があるとされています。
逆に凍てつくような真冬に、冷え切った体を芯から暖める効能のある羊のシャブシャブを食するというのは、漢方の摂理に適った食事ということになるわけです。
よく言われる「熱いときに熱いモノを食す。」ことも新陳代謝といった点で体に良いとされています。真夏に口から火の出る重慶火鍋を、汗をかきかき食べるのも一つです。
血豆腐、豚の脳みそ、腸などゲテモノ料理などに唐辛子やニンニクを加えた激辛料理は夏バテも吹き飛ばします。
またこの数年ですっかりお店が増えた韓国料理店で、豚キムチや、ホルモン、焼き肉のスタミナ料理でパワーをつけて、夏を乗り切るのもいいでしょう。
「夏にヘビーなものはちょっと…。」という方は、どうしてもザルソバや冷やしうどんで簡単な昼食を採ってしまい勝ちですが、そんな方のために北京の流行納涼料理をご紹介します。
一昨年あたりから日本から逆輸入された「宇治金時」や「抹茶あいす」が巷でブレイクしているのをご存知でしょうか。北京市内にはそういったお店が数店あります。
また台湾や香港で大ブレイクした「珍珠乳茶」、ミルクティーの底に沈む寒天のような、グミのような丸い「黒真珠」を、太いストローで吸い込むカップルをあちらこちらで見かけるようになりました。
筆者も一度飲んだことがありますが、結構お腹に貯まりますよ。
気をつけないといけないのは、街角の屋台で売られている「フルーツ」類です。一見美味しそうに見えて(味は本当に美味しいのですが)衛生面がよろしくないようです。スイカなど色んなフルーツを切っただけで、真夏の炎天下でそのようなお店を見つけると、つい手が出そうになりますが、これに手を出して食中りを起こす恐れがあります。
どうやら問題は不衛生な包丁にあるようです。汚い包丁で切っている訳ですから当然と言えば当然ですが、くれぐれも注意してくださいね。
涼しくなりかけた頃に食中毒がよく発生しますからね。
では、また次回まで。