敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【開襠袴(尻割れパンツ)】VOL.2


● 童子尿集尿バケツ(左)と「童子蛋」

 最近では若い女性が夏のキャミソール感覚として着る人もいるようで、背中が大胆に開いた、胸とお腹の一部を隠すだけの露出度の高いセクシーな肚兜も流行していて、ファッションショーまで開催されています。
 さて、開襠袴から派生する話に戻したいと思います。中国では幼児が所構わずおしっこしても、中国人はあまり嫌な顔をしません。子供のおしっこは「童子尿」と言い、綺麗だと信じているからだそうです。
 事実、浙江省東陽市では、春の風物詩として毎年3月頃、小学校3年生まで(10歳未満)の男子の尿で茹でた「童子蛋(ゆで卵)」が、数百年も続く縁起物として売られています。児童の尿には解熱作用があり、血を浄化する「人中白」という物質が含まれているそうで、2008年には東陽市の無形文化財として指定された名物食品となっています。
 この時期には、東陽市内にある小学校には、露天商によって運び込まれたバケツが設置され、男子児童はそこに排尿するそうです。
 そう言えば、日本でも尿を用いて病気を治したり、健康を増進する「飲尿療法」や「自尿療法」といった「自分の尿を飲む」民間療法がありました。科学的・医学的根拠が全く示されていないので、筆者は絶対に拒絶するだろうなと思います。