【人山人海(人だらけ)】VOL.1
●上海の中心地、帰省列車、まさに「人山人海」です。
今日、10月1日は中国の「国慶節」、つまり「中華人民共和国建国記念日」で、中国全土で一週間のお休み(法定休日)、日付から「十一」とも言われています。1949年10月1日に、天安門広場において建国式典が行われ、その場で故毛沢東国家主席が建国宣言し、この日に中華人民共和国が正式に成立しました。今年で64回目の建国記念日になります。
1950年の第1回から1959年の第10回まで、毎年、閲兵式(軍事パレード)が行われましたが、その後中断し、以降は第35回(1984年)、第50回(1999年)、第60回(2009年)の節目にパレードは行われています。
中国では春節、黄金節、国慶節は三大大型連休ですが、現代中国人にとっては「帰省・旅行シーズン」となっています。実際、テレビのニュースなどを見ていると、大型連休の模様は様変わりしてきています。中国公安部の発表によると、
今年の国慶節連休に移動する人は、延べ4億3000人と予想されており、前年比で18パーセントも上回るようです。当然、高速道路はまるで駐車場のような渋滞となりビクとも動かず、国内の観光名所も「人山人海(人だらけ)」です。マイカー所有者が増えたことと、法定休日に高速道路を利用する大半の乗用車(定員7人以下)の高速道路無料化という政策は全く持って「愚策」となっていると言わざるを得ません。
そして観光客は思い出は持ち帰るけれどもゴミは持ち帰らないといった揶揄が有名なフレーズになっています。さらに、観光名所の土産物店や商売人は、このときとばかり値段を吊り上げる模様が報道され、せっかくの大型連休が「トラブルウィーク」になっていると伝えられています。
次号では、大型連休の是非と、労働者の権利問題にまで言及する専門家の見解などもご紹介します。
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