【電脳】 VOL.2
コンピューター用語は当然のことながら単語はすべて外来語ですので、中国ではそれら全てを漢字表記に置き換えなければならないわけです。パソコンの急激な普及により、熟年層にとっては見たこともない漢字表記のパソコン用語が急に出回ったわけですから「非常に分かりにくい」と新聞社にクレームが寄せられました。
主だったものをご紹介いたします。中国語を話せない方でも何とか理解できるのではと思うのですが、「システム」=「系統」、「アドレス」=「地址」、「おきにいり」を「我的最愛」などはなかなのネーミングではないでしょうか。
しかしマウスを「鼠標」(:ネズミのしるし)、「筆記本電脳」(:ノートパソコン)は少々難解ではないでしょうね。
● 北京、三聯網路珈琲店。パソコンのみの使用も30分で10元(約150円)でO.K。
さてインターネットの普及は新しいビジネスを生み出しました。それは「網?(バー)」と呼ばれている「インターネットカフェ」です。ネーミングは「因特網」と「酒?(ジューバ:酒場)」から組み合わされた新語です。5年前に北京に第1号店が出店されてからは驚異的な開店ラッシュで、今では新疆自治区にまでそのブームはひろがっているようです。
少々割高でも、「手持ちのパソコンがなくても世界と繋がる」魅力は多くの利用者で賑わっています。しかし利用者の拡大は、無許可営業店出店や、違法ホームページの出現、遊戯軟件(ゲームソフト)の違法コピー、黒客(ハッカー)事件など様々な社会問題をも引き起こしています。
中国では今年4月に当局が制定した「ネットサービス業務管理規則」は、政府に不都合なホームページや違法営業のネットカフェを取り締まるなど、その管理を強化しています。その結果、よく新聞報道などでネットカフェを一斉調査し、違法経営で摘発されたり、営業停止や、閉鎖処分を受けたといった報道を見るようになりました。
「乾杯」を意味する「上網」(シャンマオ:インターネット接続)と言いながらお酒を飲むのも今どきの流行です。筆者も一度やってみようかなと思っているんですけどねえ。