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【奥林比克】(オリンピック)Vol.2

 オリンピックを控え、さらに驚くべきことがこの司機に科せられているのです。それは北京市政府の指示により、司機に週1回の英語学習が義務付けられたことです。
  100の基本的な英語による問答を暗記し、来たるべく確認試験に合格しないことには営業資格の取り消しになるらしいのです。確か9月末だったと記憶しておりますので、筆者が必死でこの原稿を発表する頃には、北京の司機も必死で英語のフレーズを暗記し、試験の結果に右往左往していることでしょう。
 今度筆者が北京に行く頃には、片言の日本語で冗談(大体売春絡みの話題が多いのですが…)を言ってくれるような司機は、もしかしていなくなっているかもしれません。


●日本人観光客に人気の新橋飯店正面。

 さて新橋飯店にはオリンピック誘致委員会が置かれていましたが、その1階にあるお土産物店には、早くも「オリンピックグッズ」として、帽子やTシャツ、マグカップ、ボールペン、ライターなどが販売されています。
  新華書店でもオリンピックグッズを見かけましたが、品切れ商品も出ているらしく、市民のオリンピックに対する関心の強さが感じられます。国の威信を賭けての招致運動もすさまじく、大中国対大阪となってしまった感すらした招致合戦、「そりゃ、大阪が負けてもしょうがないや。」と思ったのは筆者だけでしょうか?
 そのうえ大阪人の相変わらず目につくマナーの悪さ、毎日カチンとくるこの下品な町に、「オリンピック招致に成功しても世界に恥をかくだけ!]と実は招致失敗に安堵している私です。