敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【春花】VOL.1

 
●大阪城梅林(左)と桜満開の万里の長城(右)

 近頃郊外を散策していると、一足早く春を運んでくるいろいろな花、たとえば春一番の「マンサク(マンサク科)」や「コブシ(モクレン科)」が咲き始める季節になっていることに気づきました。
  いくら「花より団子」の私でも、春を感じさせてくれる花を見つけると心が和むものです。そのなかでも梅花は、「春告草(はるつげぐさ)」「風待草(かぜまちぐさ)」「香栄草(かばえぐさ)」とさまざまな呼称を持ち、いにしえの昔から多くの人に愛されてきました。
  紅・白・薄紅色に加え、多種多様な姿・香りと、バリエーションの多い梅の種類は、現在では200種以上にも昇るようです。
 また桜花は梅花同様日本を代表する花ですが、『梅と桜』と言いますと諺などにも「美しく、優れたもの同士が並ぶ」様のたとえに使われるほどです。この桜、実はバラ科の一種で、野生のものは東アジアに多く分布しています。日本にはヤマザクラやオオシマザクラを代表とする約10種類ほどの野生種があります。
  最近では毎年のように野生種を交配させて作った新種が生み出され、今では300種類以上の桜が我が国にはあると言われています。サクラの命名には、古事記の「木花開邪姫(このはなさくやひめ)」という説と、農事などを司る山の神を表わす古語「さ」に、神様が鎮座する場所を示す「くら」を合わせて「サクラ」となったという説があります。
 さてもうすぐ待ちに待った我が国の風物詩と言えば何と言っても「お花見」ですね。入社・入学といった出会いだけでなく、転勤・退職・転校といった別れがあるこの時期、「歓送迎会はやはり花の下で感傷に浸りたい」というのが人情というものでしょう。梅林でのお花見もいいのですが、梅の時期よりもう少し暖かくなった桜の時期の方がお花見は盛り上がりますね。
  中国ではお花見といった風習はないものの、やはり花に愛でたお話をしたいと思います。