敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【減肥(ダイエット)】VOL.1


●薬局 チェーンD(左)、驚異のダイエット薬・曲美

 減肥(ダイエット) 最近は真冬でもインナーは薄着といった女性が増えてきていますが、桜の季節くらいからさらに薄着の女性を見かけるようになり、「いよいよ夏到来かな?」と感じるようになりました。さて、この時期になりますと冬の間にダイエットをサボッていた多くの女性は、プロポーションが気になってくるようです。
  中国で「痩了!」(ショウラ・痩せていますね)は若い女性を褒める言葉。その上スタイルもバツグンとなると「苗条!」(ミャオテャオ・出るトコは出て…)、しかし「これ以上痩せてどうするの?」というくらい細い女性でも、「まだまだ痩せたい。」とか「ここだけ痩せたい。」といった願望があるようです。  そんな女性心理をくすぐる朝刊の折込チラシや雑誌などに、ダイエット、部分ヤセ、脱毛と多くの美容エステ関係の広告を目にするようになりました。また薬局チェーン店を覗いてみますと、ダイエットコーナーのすごいこと。そしてそのなかに必ずあるのが、中国茶。減肥茶、普耳茶、ウーロン茶とあらゆるダイエットの効果を謳った中国茶が並べられています。
  以前から「中国の人はお茶をたくさん飲むから痩せている。」という俗説を小生はよく耳にしていました。確かに中国で太った人をあまり見かけることはなかったのですが、一昨年青島に行った時をきっかけに、よくよく見てみると実は太った人が意外にたくさん見かけているコトに気づきました。最近では上海をはじめ都市部でも、肥満、なかでも子どもの肥満は社会問題化しており、やはり「経済的に、また食料的に恵まれてくると人間太ってしまう。」というのはドコの国も同じようです。ですから「お茶を飲んでいれば痩せる。」という俗説はもはや信用出来ません。
  日本では薬事法により輸入販売が禁止されているダイエット薬「曲美」。ただし個人の使用目的と薬事法に定められた範囲内(個人の責任のもと、2ヶ月程度の量)での輸入は可能のようです。またよくインターネットでの輸入代行を行なう会社があり、好評を博しております。この薬の特徴は、脳の中枢神経に直接働きかけるメリディアという医薬品を使っており、脳の食欲制御機能に働きかけ、そして満腹感を与えるという特効薬だそうです。女優コン・リーがCMモデルとして起用され、その効果がバツグンだったことから爆発的人気を呼んだそうで、丸一台『曲美バス』にカラーリングされた広告バスが都市部を走り回っているほどです。
  中国でも若い女性のダイエットブームは大変なものです。次号ではよく言われる "ベツ腹"の正体についてお話いたします。