敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【座車観光(ドライブ)】VOL.1


●中央上にあるカウンターは残る1秒。0になると一斉に猛ダッシュを切ります。

 上海ではまもなく海外でも運転することができる国際運転免許証の取得が可能になるようです。これは改革開放に伴い、旅行、出張、留学など海外に出国する中国人が増えてきたことにより、どうしても国際運転免許証が必要になる人が増えてきたからだと思われます。
 国際運転免許証は1949年に条約締結され、現在まで世界187ヶ国が加盟しています。当然のことですが、運転できるのは加盟国のみ、そして有効期限は5年間です。中国は未だにこの条約締約に参加していませんので、基本的に外国人が中国で運転をすることはできません。
 ところが、そこはさすが中国(!)予想通り例外があります。このあたりが中国の面白いところで、日本国内の運転免許を持っていることを条件として、旅行会社が企画する「砂漠などで運転ができる」といった日本人ツアーも企画されています。また上海では外国人でもレンタカーを借りることができます。レンタカーを借りるには、日本の運転免許証を持っていき、「臨時運転免許証」を発行してもらえば運転することが出来ます。ただし運転できるのは上海市内のみ有効で、上海市外に出てしまうと無免許運転になり罰金を科せられます。外国人が最も多く訪れる上海ならではの特例なのでしょうね。
 ただし結論から言うと「国際運転免許証については中国においては無効」なのです。 しかし上海東浩国際商務有限会社では近いうちに、海外に短期滞在する中国人を対象に、国際運転免許証の発行業務を取り扱う予定だと発表されていました。中国が加盟していない国際運転免許証を中国が発行するというのはどういうことなのでしょうか? またこのことは逆に国際運転免許証を持っていれば外国人が中国国内において運転することができるのでしょうか?  ひょっとして中国が国際運転免許証の条約締約をしたのでしょうか? 謎が尽きない小生です。
  いずれにしても小生は中国で車の運転だけは絶対しようとは思いません。中国で車にのったことのある人はよく分かっていただけると思いますが、「信号は守らない、渋滞では睨んだ者勝ち、けたたましいクラクション音」、もし小生が運転したら間違いなく5分以内に事故ってしまうと思います。
  次号では中国の交通事情、事故を起こした人の話をご紹介します。