敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【座車観光(ドライブ)】VOL.2


● 「やってもうた〜」駐車違反、なんでぇ? 
 でも、 その場で罰金(ん?)

 また中国の朝の交通ラッシュはみなさんもご存知のことと思います。テレビなどでもご覧になった方もいると思いますが、日本と圧倒的に違うことは、通勤・通学手段の主役は自転車だということです。
  大きな通りの歩道側にはだいたい自転車専用レーンが設けられていて、通勤・通学ラッシュ時には切れ目のない、まるで自転車の大河のようになります。自家用車はまだまだ高嶺の花。それに比べて自転車は安く、価格はだいたい200元、日本円で3,000円くらいです。  さて中国の交通事情で感心するモノもあります。 その一つが信号機(前号写真参照)です。 日本と同じ青、黄、赤の普通の信号機なのですが、その横にはたいていカウンターがついていて、 あと何秒で信号が変わるかが秒単位で表示されているのです。このカウンターによって交差点に無理に飛び込む事故が減ったという話も聞きました。
  それでも小生は訪中する度に、必ずといってもいいほど交通事故を目撃します。たいていは物損事故で、当人同志が「ギャー、ギャー」罵り合い、その回りを野次馬が取り囲むといった光景です。ある時は救急車が横転して大破しているのも見かけ、背筋が寒くなったこともあります。 これが人身事故となるといささか事情が違ってきます。
  中国では交通死亡事故を起こした場合、その賠償金は100万円くらいですから、我々日本人は「そんなに安いの?」と、驚きますが、もし外国人である日本人が中国で死亡事故を起こしたら大変なコトになります。まず新聞に大きく発表されるというコト、それからしばらく日本人はその近くに外出しづらくなります。ですから多くの日本企業は日本人の運転を禁止しているようです。
  昨年、山東省で日本人ツアーのバスが追突し、乗客3人が死亡、多くの重軽傷者が出る事故がありました。過密スケジュールによる運転手のスピードの出し過ぎが原因ですが、これから冬休みにかけて多くの書道団体の訪中が予想されます。皆さん、くれぐれもお気をつけてください。