敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【隠語と造語】VOL.2

 1919年は当時激動のさなかに起こった「五四運動」の年ですが、当時の中国ではまだ書き言葉が古代漢語であったことから、白話文、つまり話しことばを主体とした現代漢語への必要性が叫ばれていた頃であったといわれています。
  当時の中国文壇の多くは日本への留学生でした。郭沫若、 郁達夫、 田漢、夏衍などが有名ですが、とくに中国新文学運動の代表である魯迅は、古い中国語ではもう時代に不十分で、 外国語から必要な言葉をどんどん取り入れる必要があると力説し、実際に文章にも「万年筆、 日傘、 人力車、 定刻、 構想、 直面、 車掌、 残念、 夕方、 丸、 時計、 名所、 写真」 などの単語を発表していました。
  さて、現在のような情報化社会になってくると、小生が訪中する際に聞く新しい中国語や造語もどんどん増えており、ついていくことが大変です。先月も訪中した折、タクシーの運転手がノロノロ運転した前を車を追い越す際、「○×○×!」と大声で怒鳴りました。全く意味が分からなかったため、同乗していた中国の友人に確認したら、「お前の母親は…。」と、とても文章に出来ない下品な言葉でした。
  大阪弁でもこれによく似た言葉がありますが、中国の罵声はもっと辛辣な内容です。より相手にダメージを与えるのが目的のようです。隠語や造語については、外国人には直訳しても意味の分からないものが多く、小生も興味はあるのですが、なかなか整理するとなると大変です。
  喧嘩のときに使う単語としては、日本語で「バカ!」は、上海では「一三点!」(13時)、昆明など南の方では「雑種!」(そのままです)、地方によっていろいろのようです。ただ、言い方、表情などによっては、本当にバカにしているのか、一触即発なのかは、不明です。機会がありましたら、中国人の喧嘩のパターンについても調べてみようと思います。