敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【情人節】VOL.1

  
●愛する人に花束のプレゼント、いーですねぇ。

 新年おめでとうございます。もうすでに皆さんはお正月気分もぬけていることと思います。一昨年の2月は旧正月である「春節」について、昨年は「お年玉」についてお話しました。今号では2月のイベント「情人節(バレンタインデー)」のお話をしたいと思います。中国語で「情人」とは恋人を意味します。決して愛人ではありません。「愛人」は連れ合いのコトですのでご注意を…。
  さて情人節、この日は文字どおり恋人の日。中国でも最近留学生の影響からか、バレンタインデーがブームになってきました。 中国語で「礼物」はプレゼント。男性は鮮花の花束、女性は糖果(キャンディー)もしくは巧克力(チョコレート)を交換し、「食事は飯店(ホテル)」で、というのが一般的です。このようなイベントはやはり留学生などが持ち込んだ文化なのか、若い人たちから絶大なる支持を受けています。
  といっても女性から男性にチョコレートをあげるという習慣はあまりなく、もっぱら男性が女性に贈り物をするほうが圧倒的に多いようです。仮にチョコレートをあげる場合は、女性が男性に8つあげるのが慣例のようです。「八」は「発」と同じ発音で、「発財」につながることから、「早くお金持ちになって!」という意味合いです。
  ちなみに義理チョコは「出于礼貌」と言います。 このブーム、百貨店での「情人節商戦」の影響が大きいようです。男性が≪本命≫にプレゼントするのは「バラの花」。花言葉は「永遠の愛情」です。1本は「あなただけに」、2本は「僕と君に」、というようにそれぞれ意味があり、なんと99本までそれぞれ意味があります。ちなみに99本は「永遠に僕の全て」といったところでしょうか。「九」と「久」は同じ発音、よって「九九=久久」で永遠の誓いを込めるのでしょう。
  女性だったら本命の男性から99本ものバラの花を貰ったらやはり嬉しいでしょうね。全部知っているという人は何人もいないと思うのですが、さすが漢字の国、語呂合わせの豊富さに脱帽ですね。