敬天齋主人の知識と遊びの部屋

敬天齋主人の知って得する中国ネタ

【結婚式】VOL.1

 
●中国の結婚式、年々派手になってきました。

 六月の花嫁、ジュ−ンブライドは幸せになれる! これはもともと梅雨時の六月には結婚式が少ないことから日本の結婚式場が考案したコマ−シャルですが、最近はこのもくろみがまんまと当たり、六月に挙行される結婚式が増えているようです。中国では六月の花嫁が幸せになるという言い伝えはありませんが、結婚する時は占い師に見てもらい一番いい時期を選んで結婚するようです。
 そもそも六月=JUNEは、古代ローマ神話に出てくる女神ユノ (Juno、英語読みでジュノー)が語源となっています。ユノは女性を加護し、結婚を司る女神であり、主神ユピテル(ジュピター)、技術の女神ミネルヴァと並んで最も崇拝されていた神です。女性の守護神ユノが祝福する、つまり六月に結婚した花嫁は幸せになれるというわけです。目一杯女性を守ってくれるわけですね。ということは六月に結婚する花婿は亭主関白「大丈夫」どころか、かかあ殿下「妻管厳」になってしまうのでしょうか。
 少し脱線しますが、結婚式にまつわる欧米の言い伝えをもうひとつご紹介します。挙式当日の花嫁が身につけると必ず幸せになれるという「サムシング・フォー」です。四つのサムシングとは、
 1.サムシング・ニュー(新しいもの) 、
 2.サムシング・オールド(古いもの) 、
 3.サムシング・ブルー(青いもの) 、
 4.サムシング・バロー(借りたもの)
です。晴れやかな日のためにゲンを担ぐといった心境は、洋の東西を問わないようですね。
 さて中国の結婚式はどのように執り行なわれるか皆さんご存知ですか? 詳しくは次号でご紹介します。