【手机(携帯電話)】VOL.1
●北京のケータイショップ、頼み込んで「パシャリ」。
中国政府系機関の『中国インターネット情報センター(CNNIC)』の発表によると、2002年末現在、中国国内のインターネット利用者数が前年より75%増の5910万人に達したそうです。一方日本は、総務省の発表で2002年末現在、6480万人となっているようです。世界一インターネット利用者数が最も多いのはアメリカで、1億6000万人以上といわれており、熾烈な2位争いを日中間でしているということになります。
ただし人口に対する普及率でみますと、日本は国民の約45パーセントにも普及していることに対し、中国ではわずか5%弱しか普及していないことや、昨今のモバイルブームの勢いから考えると、今年中にも中国の利用者数が日本を上回るのは確実のようです。ちなみに4位以下はドイツ、イギリス、韓国、イタリア、カナダ、フランス、インドの順となっています。
モバイルといえば中国の携帯電話の普及も驚異的で、毎月500万人ペースで急増し、昨年すでに利用人口は2億人を突破しており、今やアメリカを超える世界最大の携帯王国になるなど、中国の電子技術面での急成長ぶりが指摘されています。
アメリカのストラテジー・アナリティクス社によると、2008年には中国の携帯電話生産台数が世界全体の半数近くを占めるという予測を発表するほどです。さらに中国を中心とするアジアでの携帯電話市場の成長は、アジア全体をもけん引し、アジア全体の携帯電話シェアは世界の約61%になると予測されています。
この中国モバイルコンテンツ市場には、今年から日本企業の参入も積極的になっており、 新浪網(SINA)や、中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)など、日本企業と中国大手企業との業務提携が相次いでいます。このなかでも中国大手通信事業者である中国聯通では、中国でも大人気の蝋筆小新(クレヨンしんちゃん)の待受画像や着メロの配信を開始したと人民日報で報じられていました。使用料は月額8元(約116円)、一日2元(約29円)の2種類でサービス開始とのことですが、みなさんがこの原稿を読まれるころには中国の街中でクレヨンしんちゃんの着メロが流れていることでしょう。
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