【手机(携帯電話)】VOL.2
●最新携帯電話(左)と最近見なくなった公衆電話
中国では携帯電話のことを「大哥大(最近はまず言いませんが)」とか「手机」などと呼んでいます。携帯電話本体の値段は、メーカーや機種によってもバラバラですが、大体1000元〜4000元程度で購入できます。ただし加入時に通話可能地域(省内、全国、全世界)を選択するのですが、通話地域の設定によって月額基本料金、通話料金、保証金の額が大きく変わってくるうえ、その料金も頻繁に変わるので要注意です。さらに中国の携帯電話は着信側もお金をとられるため、通常はポケベルとの併用で、携帯電話の電源を切っている人が多く、自分が必要な時か、ポケベルに連絡があった時に電源を入れるようです。
携帯電話の驚異的な普及の背景には、巨額の投資が必要となる電話回線網の整備に発展途上・中国が追いつけなかったという背景も考えられます。日本でも一人暮らしの若い人などは、自宅に電話機を設置せずに携帯電話で対応しているケースが目立ちます。
つい先日、新聞で「関西電力が電源コンセントを差し込むだけで高速インターネットが出来る『電力線通信』を開発した」との記事を見ました。来年度から中国市場へ進出すれば年商100億円規模の巨大事業になるとの見通しで、日本国内の電力会社の電力自由化と生き残りをかけた突破口とも言われています。
おもちゃ感覚で手軽に使える携帯電話ですが、いまだに電車内で携帯電話を使ってくだらないことを話している大人を見かけます。その結果、おもちゃが原因となって凶器に変わらないよう祈るばかりです。
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