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【夫婦頂嘴(夫婦ゲンカ)】VOL.2
改革開放が進む中国では、同時に精神開放も進んでおり、都市部では男女の考え方も欧米や日本に近づいているといわれ、離婚や不倫が増えています。中国では不倫を「婚外恋」、不倫相手を「第三者」といいますが、結婚そのものに対しても個人の自由が尊重され、結婚しなくてもいい、愛情がなくなったら離婚、という女性が増えているようです。中国の離婚率は現在約16%、最も離婚率の高い地域では35%という調査結果が公表されています。共働きの夫婦生活よりも、離婚で手に入れる自由で新たらしい人生の方に価値を探すケースが増えています。
以前の中国では「幹好不如嫁好」(就職するよりいい旦那を見つけることが大切)という言葉がありましたが、都市部、とくに上海の女性はまったく反対で、独身キャリアウーマンとして自立している女性が多いようです。当然のことですが、結婚や出産年齢は高くなりますが、月収5,000元以上(約75,000円)と経済力があり、仕事も熱心なので彼女たちの経済力を上回る男性がなかなか現れないのが実状のようです。
また結婚前に同棲するカップルや、子どもを望まない夫婦(DINKS)も増えるなど、結婚、家庭、離婚について、中国のとくに若い女性の意識は大きく変わってきています。
『中新網』によると、国慶節の大型連休のスタートとなった10月1日から新「婚姻登記条例」が施行されたのですが、以前と比べて離婚の手続きが非常に簡略化されたことで国慶節ウィークの期間に結婚、離婚の手続きをする男女の数は急増したようです。
しかしながら「有是努、無是若」(いたら喧嘩、いないと辛い)ともいいます。日中共通の諺「夫妻★(口変+少)架、狗亦不理」(夫婦ゲンカは犬も喰わない)ともいいます。喧嘩をするのは仲がいい証、やはり夫婦ゲンカは放っておくのが一番のようです。
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