敬天齋主人の知識と遊びの部屋



澄泥硯の実体を解明する
商品名:
「澄泥硯‐歴史とその実体‐ 」

 


著者:
橋本吉文
発行:
アートライフ社 2007.6.30
価格:
本体2,000円+税
ISBN: 978-4-9903603-0-6 C3070
仕様: A4判 並製 総88頁(カラー16頁)


「澄泥硯は焼物なのか、自然石なのか? これまで霧中にあった澄泥硯の真の姿を明かす」

文房四宝の雄である硯は、古来さまざまな素材を用い造られてきた。「澄泥硯」は、そのなかでも高く評価され、端石・歙石・トウ河緑石と並び四大名硯と称されてきた。しかし、名声に比してその実体は明かでなく、これまで多々論じられてきたが定説を見ない。

本書は、文献・出土報告等を精査、再検討し、その萌芽期である魏晋南北朝時代から現代に及ぶまで、140点余りの図版資料を提示して、澄泥硯の歴史的変遷を実証的に辿り、その実体を明らかにするものである。  

後半の第二部では、著者自らがこれまで収集した澄泥硯七一面を、全形・正面・背面・左側面・硯首・硯尾の六方向から撮影、銘文・印記のあるものはその拓本とともに掲載する。これまでの出版に見ない硯の立体的な情報を提示し、各時代の澄泥硯の特徴と変遷を浮き彫りにする。

●目次より 
第一部 澄泥硯―歴史とその実体―  
 一、はじめに  
 二、澄泥硯の淵源  
 三、漢時代  
 四、魏晋南北朝時代  
 五、唐時代
   1、陶磁硯/2、硯 瓦/3、石末硯/4、澄泥硯
 六、唐末五代  
 七、北宋時代
   1、澄泥硯の製法/2、澄泥硯の表情/3、澄泥硯の硯式/
   4、澄泥硯の款記/ 5、澄泥硯の隆盛  
 八、南宋時代  
 九、遼、金、元時代  
 十、明時代  
 十一、清時代
   1、乾隆帝に関わるもの/2、陝州工芸局に関して/
   3、清代澄泥硯の問題  
 十二、現   代  
 十三、おわりに
第二部 著者収蔵澄泥硯
  魏晋南北朝―現代まで 計71面収載



  ◆第一部  歴史的文献・専門書を徹底分析、
澄泥硯の実体と変遷を明らかにします。
   
◆第二部 10数年にわたり収集した著者所蔵の澄泥硯71面を
あらゆる角度から撮影し、その特徴と歴史的変遷を明らかにします。
 
 

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