敬天齋主人の知識と遊びの部屋
推薦の言葉

 
書法漢学研究メルマガ
メールマガジン Vol.7 2008年8月29日発行
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秋刀魚 北京五輪が終わったコトもあるせいか、急に秋風が感じられるようになりました。朝夕はめっきり過ごしやすくなるとともに、旬の食材もこれから変わってくるモノと思われます。

 さて、秋と言えば「秋刀魚」ですが、今でこそ秋刀魚は秋を代表する魚ですが、実は秋刀魚が一般的に食べられ始めたのは江戸時代後期になってからだそうです。さらに食卓に秋刀魚が並ぶ習慣は明治時代になってからで、意外にも「秋の秋刀魚」の歴史は浅いのです。

 秋を代表するもう一つの食べ物と言えば「秋茄子」です。ことわざに「秋茄子は嫁に食わすな」がありますが、このことわざには諸説あって、どれが正しいのか全く不明です。

1.「姑の意地悪」説 ・・・・ 秋茄子は美味しいので、嫁に食べさせるのは もったいない。
2.「姑の親切心」説 ・・・・ 体を冷やすので、食べ過ぎは体に良くない。
3.「姑の気遣い」説 ・・・・ 秋茄子は種が少ないので、種(子供)がなくなるのを心配した思いやりの言葉。
の3説です。
まぁ、いずれにしても、秋刀魚も秋茄子も、実に美味しい旬の食材であるコトには間違いありません。


【本号の内容】
 「書法漢學研究」第4号の進捗状況
 学書の本流−特別陳列「王羲之に学ぶ」によせて− 滋賀大学教授 中村史朗
 大野修作先生と行く「西安、心境ウィグル自治区ウルムチ・トルファンを訪ねる旅」


 「書法漢學研究」第4号の進捗状況お知らせ

現在ノミネートされているものは以下の通りです。(いずれも仮題です)

【論 考】 中村史朗 「大河内文書について」
  大橋修一 「趙之謙・章安雑説」
【研究ノート】  松丸道雄 「書と甲骨・金文」
【連載】 伊藤 滋 「金石碑帖拾遺記」
【詩吟漢詩講座】 随時募集中です。
★原稿を募集いたします!
論考にするまでのものでなくとも、日頃お考えのテーマ、疑問でも構いませんので、是非ともふるって玉稿をお寄せ下さい。締め切りは10月末とさせていただきます。
    


 学書の本流−特別陳列「王羲之に学ぶ」によせて− 滋賀大学教授 中村史朗
王羲之に学ぶ
「王羲之に学ぶ」


読売書法展創立25周年記念企画として、関西展会場にて上記の展観が催されます(9月9日(火)〜14日(日)、於.京都市美術館)。本展観は、単なる名品展のかたちをとるのではなく、標題に「学ぶ」とあるとおり、学書の対象としての王羲之に焦点を当てています。近年は新資料の発見も相次ぎ、王羲之書法の実相をさぐることが以前より現実味を帯びてきました。しかしながら、書道史上の展開を見るとき、判然としない王羲之像へのたくましい想像力こそが、各時代の様式を築き上げる原動力であったことに気づかされます。

全体は、「Ⅰ .王羲之を学ぶー刻帖に書聖をさぐるー」「Ⅱ .王羲之書法の展開―中国―」 「Ⅲ .王羲之書法の展開―日本―」「Ⅳ.王羲之書法と仮名の成立」の四部から構成されています。書道史上での王羲之書法のあり様を確認するとともに、学書の基盤に王羲之を据えることによって、日中の名家がどのような新書風を展開したのかをたどります。さらに、日本の仮名の成立に王羲之書法がいかに関係したかをさぐります。小規模な展示ながら、京都国立博物館や各収蔵家のご協力を得て精品を集めることができました。日常の学書を見つめ直す格好の機会となることでしょう。

京都市美術館
京都市美術館

<主な展示品>
十七帖(上野本)、蘭亭序(游丞相蔵玉泉本)、淳化閣帖(粛府本=菊池惺堂旧蔵)、汝帖(近衛家旧蔵)、祝允明「七絶詩幅」、王鐸「瓊蕊廬帖(けいずいろじょう)」、傅山「臨王献之幅」、近衛家熈「蘭亭記」、池大雅「草書芝草詩」、貫名菘翁「楷書朱子家訓」(付・内藤湖南跋)、伝小野道風「小島切」、伝小大君「香紙切」。




 10月の連休を利用するということ、書道家に有益な内容の企画と言うことで、念入りの打ち合わせの末に企画しました。旅行社・名鉄観光サービスは親会社が日本航空ですので、食事を含めて安心出来る旅になると思います。
ウィグル人の反乱の可能性について旅行社に確認しましたところ、心配なのはカシュガルのみだそうです。あの地域は住民の80パーセント以上がウィグル人ですので、そこ以外は問題なく、現在でも多くのツアー企画が実現しています。
  詳細はこちら(PDF)料金も国際線2回、国内線2回の合計4回のガソリンチャージも含まれていますので、格安となっています。多くの方のご参加をお持ち申し上げます。



シルクロード キジル千仏洞 ラクダの放牧 ベゼクリク千仏洞
シルクロード
キジル千仏洞
ラクダの放牧
ベゼクリク千仏洞

書法漢学研究 メールマガジン Vol.7  2008年8月29日発行
【 編集・発行 】アートライフ社 http://www.artlife-sha.co.jp
540-0035 大阪市中央区釣鐘町1-6-6 大手前ヒルズ209
  Tel:06-6920-3480 Fax:06-6920-3481
差出人: 敬天齋主人こと近藤 茂   
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